「それはとってもボークだなって」

● 開き直った人間が一番怖い

 ◆12球団慈善試合 オリックス1─6ロッテ(2日・京セラドーム大阪)
思わずマウンド上で苦笑いを浮かべた。
6回無死二塁。朴賛浩が捕手のサインをのぞきながらセットポジションに入ろうとしたが、サインが合わずに投球動作を中断。またボークを宣告された。
今春キャンプからの実戦で6個目となったが「自分のトレードマークになってきた。また(報道陣から)聞かれるなと思った」と、もはや動じることすらなかった。
ボークで無死三塁とピンチを広げ、続く荻野貴に右前適時打を許した。
7回にも3安打を浴び6回2/3、3失点で降板した。
2回に味方の失策で1点を失ったものの5回までは無安打投球だった。
しかし、球数が100球を超えて一変。「100球以上投げたのは3年ぶり。
終盤は疲れてきたけど、楽しんで投げることができた」と淡々と振り返った。
それでも、岡田彰布監督(53)は評価。
「ストレートは一番走っとったんちゃうか。公式戦ではもっと前(の回)で変えなあかんな。ボールの力が落ちてきてる。今日110球投げたおかげで目安がついた」と、先発としての仕事ぶりには合格点を与えた。
毎度のボークに関しては、ついに話題にすることもなかった。
これまではセットポジションで完全に静止しなかったために指摘され続けた“トレードマーク”。
「いつもと違う部分で取られた。これから修正できると思う」と、開き直った朴賛浩に不安は感じられない。


背中の「PARK 61」が知らないうちに「BALK 61」になってそうですね
しかしながら、今回はいつもの「セットポジションでの静止無し」でとられたわけでもないので、気にする装ぶりも見せなかった朴さん
何より、公式戦に入る前に「セカンドのあのひげ面はときどきとんでもないエラーをやらかす」ということが確認できて良かったんじゃないかなと

ボークのルールの違いと共に、オリックスの一風変わった風習にも慣れていってください